韓国の尹徳敏(ユン・ドンミン)駐日大使は5日までに産経新聞の取材に応じ、「歴史問題」が支配してきた日韓関係を「一番よかった時代に戻すのが私の使命」と述べた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足から6カ月、日韓両国は北朝鮮問題などで意思疎通を緊密化しているが、いわゆる徴用工問題の解決策が依然として見えない。尹大使は尹政権が日韓請求権協定を尊重していると強調したが、その一方で原告側との協議の重要性も指摘した。国際政治の研究者として著名な大使は「巨大な中国」が日韓共通の安全保障上の課題だとも述べた。
--大統領選で尹大統領の外交アドバイザーに乞われ指南役を務めた
「昨年初め尹大統領に初めてお会いした。検事一筋で外交に関して素人との心配もあったが、合理的な価値観の持ち主で米韓関係が基軸という韓国外交(の基本)をしっかり認識されていた。大統領はいつも『日韓を一番いい時代に回復させなければならない』と述べ、私の赴任前日にも同じことを話された。ですから私の使命だと思っている」