鈴木俊一財務相は4日の閣議後会見で、防衛省が令和5年度からの5年間に必要な防衛費を総額48兆円程度と見積もったとする一部報道について、「防衛省自身も自己改革と合理化に取り組み、国民の理解と納得を得ることが大変重要」と述べ、規模ありきで予算編成の議論が進まないよう牽制(けんせい)した。
鈴木氏は防衛費について、「恒常的に必要となる経費であり、歳出と歳入の両面から検討を進めて必要な安定財源を確保することが重要だ」と説明。「(予算)規模ありきではない」と強調した上で、「真に必要な施策の積み上げ、規模、財源を一体的に検討していく」との考えを示した。