北軍用機が多数飛行、航跡180本 韓国軍80機発進

【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は4日、北朝鮮の上空を飛ぶ軍用機の航跡を約180本確認し、韓国軍の戦闘機約80機を緊急発進させたと明らかにした。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含むミサイル計6発を発射した3日に続き、朝鮮半島で緊張が高まっている。

韓国軍によると、北朝鮮機は4日午前11時~午後3時ごろ、内陸部や日本海、朝鮮半島西側の黄海など多数の地域で確認された。韓国軍は最新鋭ステルス戦闘機F35Aなど約80機を発進させ「万全の対応態勢を維持した」としている。韓国軍が北朝鮮上空に設定した警戒ライン「戦術措置線」南側への北朝鮮機の進入は確認されていない。

北朝鮮は3日午前に発射した弾道ミサイル3発に続き、同日午後9時半ごろ、内陸部谷山(コクサン)付近から日本海に向け短距離弾道ミサイル3発を連射。韓国軍によると、最高高度130キロで約490キロ飛行した。

さらに、日本海に向け約80発の砲射撃も実施。南北軍事合意で射撃などが禁じられた軍事境界線付近の緩衝区域に着弾した。米韓空軍は北朝鮮に対抗し、4日終了予定だった合同訓練を5日までに延長した。

複数の韓国メディアは、3日夜の弾道ミサイル3発が、2017年ごろまで多用された旧型の「スカッド」系列だった可能性があると報じた。北朝鮮は9月下旬以降、異例の頻度でミサイル挑発を続けており、韓国の専門家らは、北朝鮮が旧型を使った可能性があることについて「『在庫切れ』を懸念しているからだ」との見方を示した。

北朝鮮は今年に入り、ミサイル挑発を30回強行、80発以上を発射した。最近は米韓合同訓練に対抗して武力挑発を一層活発化させており、10月以降に実施した砲射撃も千発を超えた。

会員限定記事会員サービス詳細