核使用なら「金正恩政権の終焉」 米韓国防相共同声明

オースティン米国防長官(ゲッティ=共同)、韓国の李鐘燮国防相
オースティン米国防長官(ゲッティ=共同)、韓国の李鐘燮国防相

【ワシントン=坂本一之】オースティン米国防長官は3日、ワシントン近郊で韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相と米韓定例安保協議(SCM)を開き、北朝鮮が米国や日韓に核兵器で攻撃してくれば「金正恩(キム・ジョンウン)政権の終焉(しゅうえん)をもたらす」と明記した共同声明を発表した。弾道ミサイル発射を繰り返し、7回目の核実験を強行する可能性が指摘される北朝鮮に対し強い警告を発した。

オースティン氏は共同声明で、北朝鮮が続ける核・ミサイル開発への「懸念」を表明。「米国や同盟国に対するいかなる核兵器攻撃も容認しない」とし、核兵器が使われた場合は金政権が終焉すると強調した。

共同声明は、北朝鮮が繰り返す弾道ミサイル発射などに対抗して米韓両軍の「合同演習や合同訓練を強化する必要性」を指摘。米韓両軍の情報共有や作戦遂行能力を引き上げることで一致した。

朝鮮半島や北東アジアの安定に向けた「在韓米軍の重要な役割」も確認した。

日米韓の安全保障協力を推進し、ミサイル防衛や対潜水艦戦の演習などを継続することを盛り込んだ。声明では、中国が緊張を高める台湾海峡に関し「平和と安定を維持する重要性」を指摘した。

また両国防相は、北朝鮮の核・ミサイル開発に関し「国際社会の平和と安定に対する重大な挑戦だ」との認識を共有し非難した。

オースティン氏は同日の記者会見で、10月31日に開始した米韓両軍の大規模な合同航空訓練「ビジラント・ストーム」の延長を李氏と協議して決定したことを明らかにし、「両軍の即応能力や相互運用性を強化する」と説明した。

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