航空自衛隊は2日、沖縄県の宮古島、多良間島北方で10月27日に、米空軍の特殊作戦機と捜索救難訓練を実施したと発表した。場所は尖閣諸島に近く、昨年11月にも同様の訓練があった。尖閣への部隊展開を想定した可能性があり、領有権を主張する中国を強くけん制する狙いとみられる。空自は目的を「地域の安定化に向け、強固な日米の同盟関係や高い能力を国際社会に示す」と説明している。
空自によると、米空軍は、東京・横田基地や沖縄県の嘉手納基地に拠点を置く第353特殊作戦航空団のCV22オスプレイとMC130Jがそれぞれ1機参加した。いずれも特殊作戦仕様の機体。
空自は沖縄県の那覇基地の航空救難団に所属するU125A救難捜索機、UH60J救難ヘリコプターが1機ずつ入った。昨年11月の訓練も同様の機種だった。