私は山本長官搭乗機の直掩だった(下)無念の空中戦2022/11/2 10:00有料プラン記事月刊「丸」あの戦争から今へ反応旗艦「長門」の作戦室で作戦を検討中の山本五十六連合艦隊司令長官(月刊「丸」・昭和43年10月号収載)ニューブリテン島・ラバウルからブーゲンビル島・ブインに向かう山本五十六連合艦隊司令長官以下幕僚を乗せた2機を直接掩護(えんご)する6機のうちの1機を操縦していた私は、第二小隊長日高上飛曹機に右翼が重なりあうほどに近づいてみた。べつにいつもとは変わっていない。ただ出発のときに彼は白い絹のマフラーを強くしめすぎたのか、襟もとを気にしているようだ。二番機の岡崎兵曹は、相変わらずのヒゲっぽい顔で笑っている。