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雑踏現場に追悼の献花 ソウル、対策不備で「群衆雪崩」か

ソウルの繁華街・梨泰院の路地で日本人女性2人を含む154人が死亡した雑踏事故で、韓国紙、朝鮮日報は31日、救急車が通報を受け現場近くに到着するのに、約250メートルを40分以上かけて移動したと報じた。道路は大勢の若者で身動きできないほど密集していたとみられる。原因究明へ警察は捜査を本格化。現場の路地では次々と転倒する「群衆雪崩」が起きた可能性があり、自治体や警察の安全対策に不備があったとの見方が強まっている。

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韓国は11月5日までが国家哀悼期間。ソウル市内には31日午前、焼香所が設置され犠牲者を追悼する市民が訪問し、尹錫悦大統領夫妻も訪れた。現場近くに花を手向ける人もいた。韓悳洙首相は31日の対策会議で「原因を徹底調査し、必要な制度改善に最善を尽くす」と強調した。聯合ニュースによると警察は同日、現場検証を行う。(共同)


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