【ソウル=桜井紀雄】韓国・ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で29日夜、雑踏事故が起き、50人余りが心肺停止になったと、韓国メディアが報じた。ハロウィンのイベントに合わせてこの地区には10万人以上が集まっていたという。大規模に折り重なるように倒れた可能性がある。韓国当局は、死傷者が100人以上に上る恐れがあるとしている。
韓国のテレビは、多数の人が通りに倒れ、消防隊員や周囲の人が蘇生(そせい)措置を行っている様子を伝えている。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は救急や治療を十分に行うように、緊急指示を出した。
消防には、呼吸困難などで80件以上の通報があった。消防当局は多数の救急車などを出動させて対応に当たっている。
日本の東京・渋谷同様、梨泰院地区にはハロウィンに合わせて大勢の人が集まることから、当局は事故の発生に警戒していた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年と昨年は大きな混乱とはならなかった。
ソウルのハロウィン雑踏事故、死者149人に 10代・20代の若者多く