印国防相「露は核使うな」 友好国も懸念

シン国防相(左から2番目)=9月9日、首相官邸(矢島康弘撮影)
シン国防相(左から2番目)=9月9日、首相官邸(矢島康弘撮影)

インドのシン国防相は26日、ロシアのショイグ国防相と電話会談し「核の選択肢に頼るべきではない」と強調、核兵器を使わないよう求めた。インド政府が発表した。ロシアと友好的な関係のインドだが、危機の高まりを強く懸念。26日に核戦力に関する演習を実施するなどし、ウクライナ侵攻で核使用をちらつかせるロシアにくぎを刺した。

電話会談はロシア側が要請した。ショイグ氏はウクライナが放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を使った攻撃に出る恐れがあると訴えた。

シン氏はショイグ氏に「核や放射性物質兵器の使用は人道に反する」と述べ、ロシアとウクライナの「どちら側も使うべきではない」と伝えた。

モディ首相は9月、ロシアのプーチン大統領と会談し「今は戦争の時代ではない」と苦言を呈して侵攻の早期終結を促した。(共同)

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