吉田正、歓喜のサヨナラ弾 再び敵地へ「一戦必勝」

【オリックス-ヤクルト】九回、サヨナラの2点本塁打を放ったオリックスの吉田正=10月27日、京セラ(薩摩嘉克撮影)
【オリックス-ヤクルト】九回、サヨナラの2点本塁打を放ったオリックスの吉田正=10月27日、京セラ(薩摩嘉克撮影)

打った瞬間、それと分かる打球が右翼上段席へ突き刺さった。27日に京セラドーム大阪で行われた日本シリーズ第5戦。オリックスは九回、同点に追いつき、なおも2死一塁から、吉田正がこの試合2本目のアーチ。サヨナラ勝ちを決め、バンザイをしながら一塁ベースを回った。「浮いたフォークボール。ひと振りで仕留められた」と興奮の表情で語った。

五回にチーム初本塁打となるソロを放ち、一時は勝ち越した。しかし、完封リレーで逃げ切った前日の第4戦のようにはいかず、3番手の近藤が逆転を許した。嫌なムードになりかけたが、本拠地の京セラドーム大阪ということもあり、諦める選手は誰一人いなかった。土壇場の九回に追いつき、主砲のサヨナラ弾を呼び込んだ。

吉田正はこのシリーズでヤクルト投手陣に徹底マークされ、第4戦まで12打数2安打、打点なしと調子が出なかった。「なかなか打球が上がらなかった」と苦しんだが、敗れれば王手をかけられる試合で、ふっ切れることができた。

体は疲れている。「しっかり休むことを心がけている」とどんな状況でもケアを忘れない。対戦成績をタイに戻して敵地に再び乗り込む。吉田正は「神宮でも一戦必勝でしっかり戦いたい。(日本一を)つかめるところまできている」と力を込めた。

中嶋監督は「すごい試合になった。(吉田正に)何て言ったか忘れた。後は勝ち抜くだけ」と話し、勢いに乗ったナインを心強く見つめていた。(鮫島敬三)

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