前線の慰労、最後の旅に 部下思いの山本五十六長官2022/10/27 10:00有料プラン記事月刊「丸」あの戦争から今へ反応ラバウル西飛行場705空陸攻隊の戦闘指揮所で、い号作戦を指揮する山本五十六連合艦隊司令長官。右は草鹿任一南東方面艦隊司令長官(手前)と705空司令の小西康雄大佐(月刊「丸」・昭和48年1月号収載)井上成美(いのうえ・しげよし)中将の指揮する第四艦隊参謀として開戦以来、南方作戦に従事していた私に転勤命令がきたのは、昭和十七年の六月はじめだった。ちかく編成される三川軍一(みかわ・ぐんいち)中将の第八艦隊に配属されるものと思い、ラバウル(パプアニューギニア・ニューブリテン島)で着任したいと考えて、そのむねを軍令部に通知した。