あゝ山本五十六長官、上空より還らず(下)悲しき遺骸との対面2022/10/24 10:00有料プラン記事月刊「丸」あの戦争から今へ反応鬱蒼たる密林を越え山本五十六長官機墜落から27年をへて、墜落現場へ向かう草鹿龍之介長官(月刊「丸」・昭和42年4月号収載)山本五十六長官機の発見を目指し、ジャングルを進んでいた昭和十八年四月二十日朝、まもなく水偵(水上偵察機)から私のところに報告球が投下された。それを見ると「長官機に生存者はなく、遺骸はすべて収容した。午後四時ごろ、川口で引き渡す」というのである。そのとたん、私は急にガックリとしてしまった。みなも無言でその場にヘタヘタと坐り込んでしまった。