(月刊「丸」・昭和42年4月号収載)
昭和十八年四月十八日は、山本五十六連合艦隊司令長官の一行が、陸攻(陸上攻撃機)二機と護衛戦闘機六機にて午前六時にラバウル飛行場(南太平洋・ニューブリテン島)を出発して、つぎのような行動をされる日であった。
バラレ(南太平洋ソロモン諸島の島)着午前八時、駆潜艇にてバラレ発、ショートランドに行って第十一航空戦隊を巡視され、午前九時四十五分にショートランドを出発し、駆潜艇にてふたたびバラレにもどられ、当時ガダルカナル島から引き揚げてきてバラレ島にいた陸軍第十七軍の司令部を訪問される予定であった。