天皇、皇后両陛下が沖縄入りされた22日、那覇市で奉迎のちょうちんパレードが行われ、約700人が観光メインストリートの国際通りを練り歩いた。
新型コロナウイルス禍で延期されていたご即位奉祝の式典を兼ね、経済界など各界の県民有志が企画したもので、獅子舞や空手の演武なども行われた。
午後7時から始まったパレードでは自衛隊音楽隊を先頭に、ちょうちんや日の丸の小旗を持った人々の列が数百メートルにわたり続き、「天皇陛下万歳」「ご来県ありがとうございます」の声が沿道に響いた。
那覇市は23日投開票の市長選の真っ最中だが、近くで開かれていた政治集会の参加者らも次々とパレードに加わるなど、国際通りは奉祝ムード一色に。
参加した同県浦添市の主婦、高江洲美代子さん(74)は「祖国復帰50年の沖縄に来ていただいてうれしい。両陛下の沖縄への愛情が感じられる」。那覇市の会社員、宮国桂光さん(36)は「みんなで万歳して、沖縄も本土も同じだと実感した」と話していた。