神戸「正論」懇話会の第17回講演会が19日、神戸市の神戸ポートピアホテルで開かれ、作家の竹田恒泰氏が「天皇と日本」と題して講演した。竹田氏は「いくつもの縁によって天皇と国民が結びついている、これが日本の国体だ」と述べ、安定的な皇位継承を訴えた。
竹田氏は講演で、もし女系天皇が即位すれば「国民の一部が認めない天皇」になってしまうと指摘。天皇の地位に疑問が生じ、「日本の統治が揺らぐ」と警鐘を鳴らした。
また、神武天皇の曽祖父となるニニギノミコトが天から地上に降り立った「天孫降臨」の際に、天照大御神がニニギノミコトに「国をしらせ」と命じたことを紹介。歴代の天皇が国の事情や国民のことを深く「しらす(知る)」ことを通じて、「人々の幸せを祈り、国を束ねてきた」と強調した。