大谷、来季の総収入は「74億円」か 稼ぎ方も〝二刀流〟のビッグマネー

エンゼルスの大谷翔平=1日、アナハイム(共同)
エンゼルスの大谷翔平=1日、アナハイム(共同)

投手として15勝、打者でも34本塁打と今季も投打の二刀流として実力を発揮した米大リーグ(MLB)、エンゼルスの大谷翔平選手(28)。所属するエンゼルスとの間で今月、1年3000万ドル(1ドル=148円換算で約44億4000万円)で来季の契約に合意したが、スポンサー収入などを含めた来季の「総収入」は5000万ドル(約74億円)に達すると米国メディアで報じられた。MLBの枠にとどまらず、今や米国のスポーツ界を代表するスター選手となった大谷は、稼ぎ方でも〝二刀流〟を存分に発揮している。

スポンサー収入はMLBトップクラス

「契約の延長とスポンサー収入によって、大谷は2023年のMLBで最も高い給料のひとりとなる」

このような見出しで大谷の来季の収入について特集したのが、米経済誌のフォーブス(電子版)だ。

フォーブスによると、大谷の来季の年俸はMLB全体では16番目(10月1日現在)だが、「来季のスポンサー収入は2000万ドル(約29億6000万円)に達する」と分析。スポンサー収入はMLBの中でもトップクラスだという。

フォーブスによると、今季の総収入トップは、今季も11勝を挙げるなどMLBを代表する本格派投手のシャーザー(メッツ)で5930万ドル(約87億7600万円)。大谷のチームメートであり、MLB屈指のスター選手でもあるトラウト(エンゼルス)は3900万ドル(約57億7200万円)だった。大谷は今季も投打で結果を残したことにより、来季の総収入ではシャーザー、トラウトと肩を並べる水準になりそうだ。

米大リーグ、レギュラーシーズン最終戦のアスレチックス戦で、投打で躍動するエンゼルス・大谷翔平。シーズン162イニングの規定投球回にメジャー5年目で初めて到達し、打者では1回に右前打を放った(共同)
米大リーグ、レギュラーシーズン最終戦のアスレチックス戦で、投打で躍動するエンゼルス・大谷翔平。シーズン162イニングの規定投球回にメジャー5年目で初めて到達し、打者では1回に右前打を放った(共同)

1年で「100億円」も現実味

2000万ドルのスポンサー収入が示すように、大谷は日米の企業と多くの契約を結んでいる。

日本ハム在籍時からアドバイザリー契約を結んでいるアシックス、デサントといったスポーツ用品メーカーに加え、昨年は暗号資産取引所のFTX、今年9月には自動車ディーラーのポルシェ・ジャパンといずれもアンバサダー契約を新たに結んだ。米国では、スポーツライセンスのアパレル商品を販売しているファナティクスと契約するなど「日米で15のブランドとパートナーシップを結んでいる」(フォーブス)とされ、業種も多岐に渡っている。

スポンサー収入についてフォーブスは「美しいルックス、カリスマ性、そして愛想の良い態度で、大谷は太平洋の両側で成功を収めている」と指摘。本業の野球の年俸に加え、スポンサー収入も加えた総収入ではMLBでトップクラスになった大谷だが、1年で7000万ドル(約103億6000万円)を稼ぐ日も、現実味を帯びつつある。(浅野英介)

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