トルコ国会、「偽ニュース」規制法可決 最大3年の禁錮刑

トルコ国会は13日、与党が提出した「偽ニュース」規制法案を賛成多数で可決した。最大で禁錮3年の刑罰を規定した。野党は来年6月の大統領選を見据えたエルドアン政権の「検閲」だと法案に反対した。表現の自由の侵害につながりかねないと批判の声も上がる。

2016年のクーデター未遂後、政権は言論統制を強め、大手新聞・テレビの大半を掌握したが、インターネットメディアでは批判的な報道が続く。新法はネットメディアの規制強化が狙いとの見方が出ている。

新法は現行の「報道法」を改正した形で、従来の刊行物だけでなくニュースサイトも規制の対象と明記した。不安や恐怖、パニックを引き起こす目的で、国の安全や社会秩序に関する虚偽の情報を流布した者に1年から3年の禁錮刑を定めた。(共同)

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