「第20回国民の自衛官」表彰式 「いついかなる時でも職務に邁進」

「第20回国民の自衛官」の表彰式でお言葉を述べられる三笠宮家の彬子さま=13日午後、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷(酒巻俊介撮影)
「第20回国民の自衛官」の表彰式でお言葉を述べられる三笠宮家の彬子さま=13日午後、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷(酒巻俊介撮影)

国際活動や災害派遣などで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第20回国民の自衛官」の表彰式が13日、三笠宮家の彬子さまをお迎えし、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で開かれた。選出された8人2部隊に、表彰盾などが授与された。

産経新聞社の近藤哲司社長は、顕彰の取り組みが20回目の節目を迎えたことに触れ、「少しでも自衛官の皆さまの励みになれば主催者として喜ばしい限りだ。表彰を通して、もっともっと国民に自衛隊の存在意義を伝えていく」と語った。

彬子さまはお言葉で、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射などの世界情勢にご言及。「国内外で日夜日本国のために任務に当たってくださっているすべての自衛官の方々に、この場をお借りして感謝と敬意を表したく思います」と述べられた。

来賓代表であいさつした井野俊郎防衛副大臣は「わが国の安全と平和は自らの双肩にかかっているという気概を堅持し、自衛隊を支えてもらいたい」と激励した。

続いて、任務中の映像や写真を交えながら受章者を紹介。近藤社長が受章者に表彰盾、同席した家族に記念品を贈呈した。

受章者を代表し、陸上自衛隊対特殊武器衛生隊の竹島幹雄1等陸佐(55)は「いついかなる時でも、さまざまな事態に対してそれぞれが与えられた任務を完遂し、国民の皆さまの負託に応えるべく、職務に邁進していく」と決意を語った。


「第20回国民の自衛官」の表彰式に臨む受章者=13日午後、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷(酒巻俊介撮影)
「第20回国民の自衛官」の表彰式に臨む受章者=13日午後、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷(酒巻俊介撮影)

受章者は以下の通り。

【陸上自衛隊】元第8後方支援連隊第1整備大隊(熊本・北熊本)濵砂(はますな)俊洋元3等陸尉(55)▽東北方面ヘリコプター隊(宮城・霞目)朝井智信2等陸曹(44)▽東部方面混成団第31普通科連隊(神奈川・武山)山田正人即応予備2等陸曹(48)▽対特殊武器衛生隊(東京・三宿)

【海上自衛隊】護衛艦あしがら(長崎・佐世保)田中克政2等海尉(49)▽第31航空群司令部(山口・岩国)賀屋(かや)利昭准海尉(64)▽潜水艦たかしお(神奈川・横須賀)今野普雄(ひろお)1等海曹(46)

【航空自衛隊】第5航空団基地業務群管理隊(宮崎・新田原)品川清一郎空曹長(44)▽教材整備隊工作隊(静岡・浜松)大石竜也防衛技官(57)▽西部航空警戒管制団第17警戒隊(山口・見島)

主催 フジサンケイグループ

主管 産経新聞社

協力 防衛省

特別協賛 航空新聞社

協賛 一般社団法人日本防衛装備工業会、防衛懇話会、タカラベルモント、ユニオン、フソー化成

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