外資2ホテル、大阪城近くに新たに開業へ 万博期待

握手するNTT都市開発の辻上広志社長(左)とカペラホテルグループのクリスティアーノ・リナルディ社長(右)=12日午前、大阪市北区(二星昭子撮影)
握手するNTT都市開発の辻上広志社長(左)とカペラホテルグループのクリスティアーノ・リナルディ社長(右)=12日午前、大阪市北区(二星昭子撮影)

NTT都市開発とシンガポールのホテルチェーン、カペラホテルグループは12日、大阪城公園と難波宮跡(なにわのみやあと)公園の間に位置するNTT西日本旧本社跡地に高級ホテル「パティーナ大阪」(大阪市中央区)を令和7年春に開業すると発表した。大阪城北側には同業大手の米ヒルトンも関西初となる「ダブルツリーbyヒルトン」を6年に出店、いずれも宴会場やレストランなどを擁したフルサービス型のホテルとなる計画だ。大阪では7年開催の大阪・関西万博などを見すえ、訪日市場回復へ向けたホテル開発が再燃している。

「パティーナ大阪」は、高級リゾート地のモルディブ共和国で昨年5月に開業した五つ星ホテル「パティーナモルディブ ファーリ・アイランド」に次ぐ2軒目で日本初進出となる。地上20階、地下3階建てで、すべて50平方メートル以上の客室が約220室。最高級のスイートルームは約230平方メートル。大阪城などを望むテラスが付いた約400平方メートルの宴会場も設ける。国際会議や見本市など「MICE」をはじめ、出張先で余暇を楽しむ「ブレジャー」市場を狙う。NTT都市開発の辻上広志社長は「歴史観光だけでなく、ビジネスの拠点としても大いに期待できる」と意気込む。

一方、6年春にはヒルトンが日本経済新聞社旧大阪本社跡地(大阪市中央区)に「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」を出店。ヒルトンとしては「ヒルトン大阪」「コンラッド大阪」と合わせ大阪市内で3軒目となるが、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」には7年度までに最上級の「ウォルドーフ・アストリア大阪」と、「キャノピーby ヒルトン大阪梅田」の開業も控えており「大阪で5つの異なるホテルブランドがそろい、旅の目的により選択の幅が広がる」(ヒルトン広報担当)と狙いを説明。

近年、とりわけ外資系ホテルチェーンではコンセプトの異なるブランドを拡充し、幅広い世代やニーズを取り込む戦略を強化している。カペラホテルグループも同じくNTT都市開発と組み、7年夏に旗艦ブランドの「カペラ京都」(京都市東山区、全92室)を開業して複数のブランド展開を図る。

NTT都市開発はホテルと合わせ、隣接する難波宮跡公園など約14ヘクタールの周辺エリアも一体開発する。緑地広場や飲食店のほか、敷地の一部には屋上に大阪城天守閣を正面に望む空き地やシェアサイクル拠点も整備することで利用客の周遊性を高めたい考えだ。(田村慶子)

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