経済産業省は11日、今冬の節電促進で家庭や企業に買い物などに使えるポイントなどを付与する「節電プログラム促進事業」の詳細を発表した。家庭向けは、電力小売り会社が行う節電キャンペーンへの参加登録で2千円相当、前年同月比で3%以上電力使用量を減らせば月千円相当で最大3カ月分、計5千円相当を付与する。企業向けは参加登録で20万円相当、使用量削減に対しては月2万円相当で3カ月分を補助する。
経産省によると同事業に参加し、今冬に節電キャンペーンを行う電力小売り会社は287社。全体の販売電力量の95%超となる。
実施には、国から事業に参加する電力小売り各社に補助金を支給。小売り各社が利用者にポイントなどを付与するほか、電気料金からポイント分を差し引く形も想定する。期間は今年12月~来年3月までの4カ月のうち3カ月が対象。
また、特に電力不足が見込まれ、経産省が電力需給逼迫(ひっぱく)注意報や警報などを発令する場合には別途、ポイントなどを付与する。
具体的には、電力会社の要請に応じた節電を行えば、小売り会社が付与する節電ポイントなどに、国が1キロワット時あたり最大40円分のを上乗せで支給する。