ウクライナの首都キーウ(キエフ)を含む同国各地の都市が10日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けた。ウクライナのゲラシチェンコ内相顧問は交流サイト(SNS)を通じ、キーウへの攻撃で民間人5人が死亡し、12人が負傷したと明らかにした。同国軍のザルジニー総司令官は、露軍が計75発のミサイルを発射したとする分析を発表した。
キーウへのミサイル攻撃は最近、報告されていなかった。ウクライナ南部クリミア半島と露本土を結ぶ「クリミア橋」で8日に起きた爆発をウクライナによるテロだと主張するロシアが、「報復」として大規模なミサイル攻撃を行った可能性がある。
ウクライナメディアによると、東部ドニプロや北部ジトミル、西部フメリニツキー、リビウ、オデッサなどの各都市も10日、ミサイル攻撃を受けた。
ゼレンスキー大統領は10日、SNSで「ロシアはウクライナを破壊し、地表から消し去ろうとしている」と述べ、国民に避難施設に退避するよう呼び掛けた。