書評

『科学のカタチ』

多くの動物の血液中に存在するタンパク質「AIM」を発見し、猫の腎臓病治療薬の開発を進めている宮崎徹氏が、東大医学部の学部生時代に解剖学の講義を受けた恩師で愛猫家としても知られる養老孟司氏と語り合う「夢の対談」。

話題は猫の進化の謎に始まり、幼虫から成虫に変態する昆虫の謎へと発展する。それを機に宮崎氏はハエのゲノム解析まで行う。

「なぜ」と興味が湧いたことを心の赴くまま追究するのが「あるべき自然科学者の姿」で、「『子どもの科学』だから没頭できる」とする2人。好奇心がいかに大切か、改めて感じさせられる。(養老孟司・宮崎徹著/時事通信社・1650円)

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