日産へ出資比率引き下げか 仏ルノー、15%にもと報道

自動車販売店でのルノーと日産自動車のロゴ=茨城県つくば市(佐藤徳昭撮影)
自動車販売店でのルノーと日産自動車のロゴ=茨城県つくば市(佐藤徳昭撮影)

フランス紙レゼコーは9日、同国自動車大手ルノーが企業連合を組む日産自動車から求められている出資比率の大幅な引き下げを受け入れる用意があると報じた。詳細は今後協議するが、現在約43%の比率を15%まで引き下げることも検討する可能性があるとしている。

ルノーは電気自動車(EV)部門の分社化を計画しており、日産が新会社に参画する見返りとして出資比率の引き下げに応じる構えという。ルノーの筆頭株主のフランス政府も現時点では大型再編に反対していないもようとされる。

日産は1999年に経営危機に陥り、ルノーの出資を受け入れた。ルノーは日産株の43・4%を握り、日産もルノー株の15%を取得した。日産はその後、三菱自動車を傘下に入れ、3社で企業連合を組んでいる。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細