水際緩和で上限撤廃、関空も期待 中国便の回復カギ

9月7日、関西国際空港の国際線到着口から出てきた利用者。10月11日からの入国者数の上限撤廃などは、関空にも追い風となる
9月7日、関西国際空港の国際線到着口から出てきた利用者。10月11日からの入国者数の上限撤廃などは、関空にも追い風となる

西日本の玄関口となる関西国際空港では、今夏からの段階的な水際対策の緩和で国際線が回復基調にあり、11日からの入国者数の上限撤廃が旅客回復の追い風になると期待が高まっている。ただ、コロナ前のドル箱だった中国路線の大半は運航再開のめどがたっておらず、本格回復の時期は依然見通せない。

関空の直近1週間(9月25日~10月1日)の国際線出発便数は約160便。外国人観光客の入国解禁(6月10日)以降、約1・7倍に増加した。ソウル線やグアム線、ホノルル線などで新規就航や運航再開が続いた。

8月の国際線旅客数は、前年同月比約7倍の約14万人で、2カ月連続で10万人を超えた。10月も韓国、台湾路線で増便を決める航空会社があるなど、需要増を見込んだ動きが目立つ。

関空などを拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは6日、同社初の中距離路線となるバンコク線を12月27日に就航すると発表した。広報担当者は「大阪、関西はタイで人気のエリア。需要を取り込んでいきたい」と意気込む。

ただ、コロナ前に国際線旅客数の約4割を占めた中国路線の大半は、運休が続く。直近の国際線出発便数のうち、中国線、香港・マカオ線は約1割にとどまっている。また、国際線は週約160便に増えたとはいえ、コロナ前に比べると約10分の1の水準で本格回復にはほど遠い。中国便再開に加え、欧米など旅客の回復が早い地域からの路線誘致も求められそうだ。(藤谷茂樹)

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