イースター島で山火事 モアイ像「修復不能」

7日提供された、火災で損傷したチリ領イースター島のモアイ像(RAPA NUI MUNICIPALITY提供、ロイター=共同)
7日提供された、火災で損傷したチリ領イースター島のモアイ像(RAPA NUI MUNICIPALITY提供、ロイター=共同)

モアイ像で有名な南米チリ領のイースター島で7日までに山火事が発生し、ボリッチ大統領や地元当局者は、多くのモアイ像に「取り返しのつかない被害」が出ていると明らかにした。現地メディアが報じた。

ボリッチ氏は「火災は消し止められたが、世界遺産に取り返しのつかない損害をもたらした」と述べた。同島ラパヌイのペドロ・エドムンズ市長は、島東部のラノララクにあるモアイ像のうち「20%に損害が出ている」と明らかにした。

エドムンズ市長は「炎が石像を石灰化させ、砕ける代わりに熱分解させている」と指摘。「取り返しのつかない、計り知れない被害だ」と危機感を募らせた。

イースター島は新型コロナウイルス対策で停止していた観光を8月に解禁したばかりだった。(共同)

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