米が半導体で対中輸出規制強化 ハイテク覇権争い拍車

半導体チップ=2月(ロイター=共同)
半導体チップ=2月(ロイター=共同)

バイデン米政権は7日、米国の最先端技術が中国に軍事利用されることを防ぐため、半導体や製造装置の新たな輸出規制強化策を発表した。最先端半導体を扱う中国企業の工場への製造装置販売を原則禁止。スーパーコンピューターなどに使われる関連製品の輸出も制限する。

中国側の反発が予想され、米中のハイテク覇権争いに拍車がかかりそうだ。米国の技術を使って海外で製造された半導体も規制の対象となる。

これに関連し、米商務省は7日、長江存儲科技など中国の31企業・団体を輸出管理強化の対象に追加指定すると発表した。今後さらに厳しい禁輸措置の対象とする可能性をちらつかせ、圧力を強める狙いがある。

米政権は、米国の最先端技術を用いた人工知能(AI)やスーパーコンピューターが軍事転用される恐れがあるとしている。(共同)

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