人間の〝怠け癖〟克服へ、やる気引き出す自習支援サービス 「ヘラズィカ」提供

自習支援サービスのイメージ。プライバシーに配慮してモザイク処理が施される(Herazika提供)
自習支援サービスのイメージ。プライバシーに配慮してモザイク処理が施される(Herazika提供)

どうしてわが子は毎日勉強を続けてくれないの-。子育ての経験者なら誰しも、このような悩みを理解できるだろう。人間の〝怠け癖〟に注目する独特な自習支援サービスを横浜市青葉区のスタートアップ(新興企業)、「Herazika(ヘラズィカ)」が提供している。他人の目とご褒美を巧みに使って、あの手この手でやる気を引き出し、怠けたい気持ちの克服につなげる。

社名と同名の自習支援サービス「ヘラズィカ」はパソコンやスマートフォンなどから利用でき、同じ時間帯に勉強している他の子供たちとオンラインでつないで画面上に参加者たちの勉強している姿が映る。プライバシーに配慮して画面に映る姿にはモザイク処理が施される。

お互いの姿に励まされながら勉強がはかどる効果を狙って昨年12月にサービスを開始した。2週間の無料期間後に有料に移行する仕組みで、これまでに有料会員になった人の割合は約7割、有料会員数は400人を超えた。共働き世帯などにニーズがある。

ただ、子供たちが利用を重ねる中で集中力を切らす様子もみられるようになり、同社は今月から子供の様子を録画し、後から親が確認できる機能を追加した。機能導入前の試作版では親の視線を意識した子供たちが集中力を高めただけでなく、親側から「努力している姿がみえるので成績だけで頭ごなしで叱ることもなくなった」という声が寄せられた。

月内には利用時間が長くなるとアマゾンギフト券に交換できるポイントを付与する新たな機能も追加する予定で、利用者が楽しみながら勉強を習慣化できるサービスを目指している。現在は月1500円で利用頻度に合わせて値引きする変額制だが、ポイント付与機能を追加した後は月980円の定額制に変更する。(高木克聡)

娘の言葉きっかけに

「Herazika」を起業した森山大地さん(35)はIT大手のヤフーで新サービスの企画などを手がけた後、平成27年に退社した。子育てなどの家事はしてはいたものの「数年間は就職する気になれず怠惰な自分にもんもんとする日々を送っていた」。自分のような怠け者でも学習を習慣化できる仕組みとしてサービスを打ち出したという。

着想のきっかけは令和2年に訪れる。当時小学2年生だった娘がテレビでウクレレ奏者を見て、これまでになく目を輝かせた。だが、体験教室から帰った娘の一言に衝撃を受けた。「おもしろくないからやめる」-。初めてウクレレに触れた自分と憧れのプロに大きな差を感じて心が折れてしまったという。

娘の体験をもとに、勉強や習い事は最初の〝できない期間〟をどう乗り越えるかが1つの壁になると考え、効果的な学習支援サービス構築に向けて同年7月に同社を立ち上げた。小学4年になった娘は現在、中学受験に備えて同社のサービスを使って猛勉強中だという。

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