安保理、声明採択できず 中露が北ミサイル発射を擁護 逆に米を非難

5日、北朝鮮への対応を協議する国連安全保障理事会の緊急会合=米ニューヨーク(国連提供、共同)
5日、北朝鮮への対応を協議する国連安全保障理事会の緊急会合=米ニューヨーク(国連提供、共同)

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会(15カ国)は5日、北朝鮮による4日の日本上空を通過する弾道ミサイル発射を受けた緊急会合を開き、米英仏など13カ国が安保理決議に違反する北朝鮮の弾道ミサイル発射を批判した。ただ、中国とロシアがミサイル発射は米主導の軍事演習への対応だと北朝鮮を擁護し、安保理として議長声明案の採択など一致した対応を取れなかった。今後も協議を続けるという。

会合後、米英仏と利害関係国の日本や韓国など11カ国はミサイル発射を「強く非難する」との共同声明を発表した。中露は不参加。ほかに声明に加わらなかったガボンとメキシコは会合の場でミサイル発射を非難し、ガーナとケニアは「深い懸念」を表明した。

中露は5月、対北制裁決議案に拒否権を行使し、廃案に追い込んだ。英代表は「北朝鮮は、安保理の機能不全に勇気づけられた」と指摘し、中露の態度が北朝鮮の核ミサイル開発を加速させたとの認識を示した。

会合直後に北朝鮮が新たに弾道ミサイルを発射したと報じられた。石兼公博国連大使は「今の状況が新たな常態となることを許してはならない」と述べ、安保理に明確な対応を求めた。

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