温暖化で干ばつリスク20倍 北半球深刻、影響を解析

欧州を襲った干ばつで干上がったハンガリー中部の湖=8月(AP=共同)
欧州を襲った干ばつで干上がったハンガリー中部の湖=8月(AP=共同)

今年の夏に欧米や中国など北半球各地を襲った深刻な干ばつは、地球温暖化により20倍起こりやすくなっていたとの解析を、欧米などの研究者チームが5日発表した。農産物の不作や水不足、火災など被害は多方面に及んだ。

解析したのは、温暖化が嵐や熱波、降雨に与える変化を研究する団体「ワールド・ウェザー・アトリビューション」。人の活動に伴い産業革命前から既に約1・2度温暖化した現実の世界と、温暖化のない仮想の世界をコンピューター上に構築し、6~8月時点の土壌の乾燥リスクを比べた。

その結果、植物の根が水を吸う深さ1メートルまでの土壌の乾燥が今夏のように深刻になる事態は、温暖化した世界で20倍起こりやすくなっていた。温暖化がなければ400年に1度起こるかどうかだが、今は20年に1度まで頻度が高まっていると推定された。降雨量の変化よりも、気温上昇が大きな原因と考えられる。(共同)

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