前人未到のダブル規定クリア 大谷、進化続けた二刀流

レギュラーシーズン最終戦となった5日のアスレチックス戦に先発登板し、規定投球回と規定打席の〝ダブル規定〟に到達。米大リーグの長い歴史でも前人未到の偉業を成し遂げ、エンゼルスの大谷が今季を締めくくった。敵地オークランドでファンの喝采を浴び「いろいろ試しながらレベルアップできた。1年間、長かったが、毎試合いいリカバリーをしながら続けられたのは良かった」と充実感を漂わせた。

大谷の代名詞となった「二刀流」は今季さらなる進化をみせ、常識をいくつも打ち破った。4月7日のアストロズとの開幕戦では自身初の開幕投手を務め、降板後も指名打者で出場できる新ルールが初めて適用された。肩や肘のケアなど調整が難しくなる中で「すごいありがたい。自分の体としては全然いける」とさらりと言ってのけた。

二刀流の真骨頂をみせつけたのが、6月のロイヤルズ戦だ。21日に3ラン2発を放って日本選手最多の8打点をマークすると、翌22日は投手として8回を2安打無失点に抑え、メジャーで自己最多の13奪三振。米メディアは〝奇跡の2日間〟と感嘆の声を上げた。

8月9日のアスレチックス戦で10勝目をマーク。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成し、「単純に2つやっている人がいなかっただけかな」と笑った。9月29日のアスレチックス戦では八回2死まで無安打の好投。投手としての確かな成長が規定投球回クリアにつながった。

チームは5~6月にかけて球団ワーストの14連敗を喫するなど低迷したが、大谷は来季もエンゼルスと1年3千万ドル(約43億5千万円)で契約合意に達している。ア・リーグの最優秀選手(MVP)は、リーグ新記録となるシーズン62本塁打をマークしたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)との争い。メジャー屈指のスラッガーとともに、大谷も唯一無二の存在として輝かしい足跡を残した。

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