ルガンスク州知事「解放戦を開始」 6集落奪還 露、ザポロジエ原発を「国有化」

ウクライナ南部ザポロジエ原発に向かう道路のロシア軍=5月、エネルゴダール(AP=共同)
ウクライナ南部ザポロジエ原発に向かう道路のロシア軍=5月、エネルゴダール(AP=共同)

ロシアによるウクライナ侵略で、東部ルガンスク州のガイダイ知事は5日、SNS(交流サイト)を通じ、ウクライナ軍が同州の解放作戦を開始し、既に6つの集落を露軍から奪還したと表明した。ウクライナ軍はロシアが併合を宣言した南部ヘルソン州でも前進しており、2方面から露軍に圧力をかけている。

一方、プーチン露大統領は5日、併合を宣言した南部ザポロジエ州で露軍が占拠しているザポロジエ原発をロシアに移管するとした大統領令に一方的に署名した。ロイター通信によると、ウクライナ側は移管を拒否する方針を示した。

ルガンスク州を巡っては、主要都市セベロドネツクなどを巡る激しい攻防戦の末、ロシアが7月上旬に全域の制圧を宣言。プーチン氏は9月30日、同州のロシアへの併合を宣言した。

しかしその直後、ウクライナ軍は隣接するドネツク州の鉄道交通の要衝リマンを奪還。露軍は補給路を喪失した形で、米シンクタンク「戦争研究所」はルガンスク州でウクライナ軍の反攻が進展する可能性を指摘していた。英国防省も5日、「ウクライナ軍がルガンスク州の州境に接近している」と分析した。

ドネツク州の主要部を実効支配する親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」のプシリン首長は5日、リマン方面での戦況が「非常に厳しい」と認めた。一方で「防衛線を強化しており、前線は安定している」と述べ、ウクライナ軍の前進を食い止めていると主張した。露メディアが伝えた。

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