人が笑った時に笑い返す会話ロボット開発 京都大

相手が笑った時に適切に笑い返す人型ロボット=京都市左京区
相手が笑った時に適切に笑い返す人型ロボット=京都市左京区

京都大大学院情報学研究科の井上昂治助教らのグループは、会話中の相手が笑ったときに同調して笑うことができる人型ロボットを開発したと発表した。相手の声音を検知し、大笑いや愛想笑いなどで対応できる。これまでもあらかじめ決められたシナリオに沿って笑うロボットはあったが、相手に合わせて笑い方を変えるロボットの開発は世界初という。

平成27年に大阪大などが開発した人工知能(AI)搭載の女性型ロボット「ERICA(エリカ)を基に開発。初対面の会話を想定した82パターンの会話データから笑い声を抽出し、AIに周波数の特徴などを学ばせた。

「あはは」「えへへ」と反応する「大笑い」▽「はは」「ふふ」と控えめに返す「社交笑い」▽「笑わない」-の3種類を使い分けるモデルを構築。相手が大笑いしたときには同じように笑い返し、苦笑いをして同調して笑うのが不適切な場合には相づちを打つだけにする。相手の笑い方に合わせて適切に笑い返すことができるが、会話の内容を理解しているわけではないという。

将来的には介護施設などでの活用を想定。井上助教は「現在の会話ロボットには足りない共感のスキルを獲得し、自然な話し相手として人と共生する会話ロボットの実現を目指したい」と話している。(太田優)

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