震災遺構のガラス割られる 宮城・南三陸の高野会館

損壊の被害があった宮城県南三陸町の震災遺構「高野会館」の階段踊り場=2日(南三陸ホテル観洋提供)
損壊の被害があった宮城県南三陸町の震災遺構「高野会館」の階段踊り場=2日(南三陸ホテル観洋提供)

東日本大震災で津波に襲われた宮城県南三陸町の震災遺構「高野会館」で、壁やガラスが壊されていたことが6日、分かった。管理する南三陸ホテル観洋が被害届を提出、県警が建造物損壊事件として捜査している。

ホテル観洋によると、結婚式場だった高野会館は鉄骨一部4階建て。4階から屋上に通じるドアのガラスが割られ、4階天井の避難誘導灯が壊された。津波の水位跡が残る階段踊り場の壁も大きな穴が開けられていた。

震災当時、高野会館で芸能発表会に参加していた高齢者らが屋上に避難し、津波から逃れた。令和元年に震災伝承施設に登録され、ホテル観洋がバスで案内している。

今月2日朝、ホテルの担当者が発見。普段はロープや看板で、立ち入り禁止にしてあった。

ホテル観洋の阿部隆二郎副社長は「保存してきた関係者の苦労を踏みにじる心ない行為だが、伝承活動は変わらず続けていきたい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細