経済産業省は5日、外国からの資源の供給が止まっても経済活動を維持するため、国内にある製品や原材料の再利用の促進策を協議する研究会の初会合を開いた。新型コロナウイルス禍やウクライナ危機により世界的な物流の混乱や資源の調達不安が現実となる中でも、経済成長を続けられる体制を構築する狙い。年度内に戦略を策定する。
製品などを廃棄せずに資源として再生し、経済活動を活性化させる「循環経済」の実現を目指す。ほとんどを輸入に依存する一方で多様な製品に使われるレアメタル(希少金属)の有効利用や、使用済み製品のリサイクル経路の確立を進める。
初会合には西村康稔経産相も出席。研究会に参加するのは、メーカーや小売りなど幅広い業界を含む産学の有識者らで、循環経済を実現するための技術開発などについて議論する。