鳴子温泉の風発計画 事業者「地域貢献策示す」

住民説明会で質問に答えるCSSの目崎敏雄地域調整室長(左)と竹内聖執行役員=2日、宮城県大崎市鳴子温泉
住民説明会で質問に答えるCSSの目崎敏雄地域調整室長(左)と竹内聖執行役員=2日、宮城県大崎市鳴子温泉

宮城県大崎市の鳴子温泉郷での大規模風力発電(風発)計画をめぐり、地元の観光協会や自治会などが反対している問題で、事業者が初めて取材に本格的に応じ、適当な段階で「地域貢献」策を示すことを明らかにした。具体的な内容については言及を避けた。計画をめぐっては、伊藤康志市長が先月末、市議会で「現行の事業計画は容認できない」と答弁している。

計画は「(仮称)六角牧場風力発電事業」。札幌市の市民風力発電(鈴木亨社長)と関連会社のCSSが出資する事業目的会社が、放射性物質に汚染され遊休化した東北大の牧場地に高さ最大200メートルの風車を最大17基建設。周辺の2つの風発計画と合わせ、最大110基以上の計画となる。

このうち六角牧場計画についての住民説明会が今月2日、地元の川渡地区公民館で開かれ、38人が参加。終了後、報道陣の取材に応じたCSS事業開発部の目崎敏雄地域調整室長(55)は「地域の方からのいろいろな声については、事業者としてしっかりと受け止めたい」と話した。

計画をめぐっては、環境影響評価(アセスメント)の手続きのうち、第3段階の「準備書」が年内にも事業者から提出される見通し。伊藤市長は先月29日の市議会本会議で「住民の理解が得られているとは言い難く、現行の事業計画は容認できるものではないと考えている」と答弁した。

目崎室長は取材に対し、「市長の発言は重いとは思うが、私も議会を傍聴して『今後の事業者の調査結果を見て判断する』との発言もあった。今後、準備書をすみやかに提示し、市長にしっかりと説明する機会をいただいて、その上で判断いただければと思っている」と述べた。

また、「地域を歩いていると、潜在的には事業に前向きな住民もたくさんいると、肌で感じている。地域貢献や経済効果を期待する声が大きい」と指摘。地域貢献の内容については「しかるべき時にはしっかりとお示しする。事業について地域の皆さまにしっかりとご理解いただいて、その上で地域貢献や地域メリットの話をしたい」と語った。

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