ポトマック通信

ここは鉄道後進国?

国連総会を取材するためニューヨークを訪れた。米国の交通インフラ事情を知ろうと、行きはワシントンからバスを利用し、帰りは電車を使うことにした。

バス料金は46ドル(約6700円)。マクドナルドのセット価格が10ドル程度であることを考えると手頃だ。高速道路はスムーズで、乗り心地は悪くない。

運転手が市街地を通り抜ける際に道を間違えるハプニングはご愛嬌(あいきょう)と受け止めたが、マンハッタンに近づくと名物の大渋滞に巻き込まれ、1時間半近く遅れて到着した。

一方、帰りの電車は時間帯や列車の種類で値段が大きく変わる。115ドルの普通席を予約して駅に行くと、ホームに降りる複数のエスカレーター付近の床に多くの人が座っていた。

そんな人たちを横目に、どのホームから乗るのかを職員に尋ねると、出発の20分前に掲示板で確認するよう言われた。食事をとってから掲示板を確認すると、ホームに向かうエスカレーターの前には既に乗客が長蛇の列を作っていた。

座っていた人たちは、掲示板に表示が出たら直ちに並んで乗れるよう、エスカレーターの近くで待機していたのだ。米国は世界一のハイテク先進国だが、列車の運行管理は「褒められたものではない」と米政府関係者が嘆いていたことを思い出した。(坂本一之)

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