北朝鮮ミサイル、4600キロ飛行 グアム射程誇示か

2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(コリアメディア提供・共同)
2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(コリアメディア提供・共同)

北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本列島上空を通過したのは平成29年9月以来で、5年ぶり7回目となる。直近では9月25日以降5回目となる異例の発射ペースだが、飛距離の長いミサイルで挑発行為をエスカレートさせた形だ。日本政府は今回のミサイルについて約4600キロ飛行したと分析しており、インド太平洋での米軍の重要拠点であるグアムを射程に収めることを誇示する狙いがありそうだ。

北朝鮮が発射した弾道ミサイルは1発で、東北地方上空を通過して太平洋側の排他的経済水域(EEZ)外へ落下したとみられる。

北朝鮮は平成10年に「テポドン1」を発射し、約1600キロ離れた太平洋上に落下させ、初めて日本上空を通過させた。その後、21年に国際機関に落下地域を事前通告して「人工衛星の打ち上げ」と称して発射。24、28年には事前通告の上で南西諸島上空を通過するコースで約2500~2600キロ先のフィリピン沖に落下させた。

直近では29年8、9月に中距離弾道ミサイル(IRBM)級を続けて発射し、9月の発射では約3700キロ先の太平洋上に落下させた。北朝鮮は核・ミサイル開発を着実に進めており、徐々に飛距離を伸ばしてきた。

北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルも含めて今年23回目。1月には1カ月に7回という異例のペースで発射を繰り返し、3月にはIRBMよりも飛距離の長い大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射。通常より上へ高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で最高高度6千キロ以上、飛距離は約1100キロだった。

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