中国、北ミサイル黙認の構え 批判の矛先は米国に

中国外務省の毛寧副報道局長=北京(共同)
中国外務省の毛寧副報道局長=北京(共同)

【北京=三塚聖平】中国は、弾道ミサイル発射を続ける北朝鮮に黙認の構えをみせている。批判の矛先は米国に向かっている。

中国は現在、国慶節(建国記念日)の大型連休中で、中国外務省は4日の北朝鮮による弾道ミサイル発射にコメントしていない。中国メディアも目立った論評は行っていない。

中国外務省の毛寧(もうねい)報道官は9月30日の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対し、「米国などが最近、この地域で合同軍事演習を行っていることに注意を払っている」と発言。その上で、朝鮮半島情勢について「北朝鮮が持つ正当、合理的な懸念に関する対応がなされていないことに問題がある」と述べ、米韓合同軍事演習など米国の対応に責任があるという見方を示した。

中朝間では9月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて停止していた貨物列車の運行が約5カ月ぶりに再開された。中国外務省は「中朝の友好関係発展のために貢献を行っていきたい」と表明した。

中国は、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が最高指導者として異例の3期目入りを目指す第20回共産党大会の開幕を今月16日に控えており、中国東北部にも影響を与える可能性がある核実験に北朝鮮が踏み切るかどうかに注目しているとみられる。香港メディア「香港01」は先月末、北朝鮮情勢を巡り「デリケートな時期に核実験を行うことは、中国の権威とメンツに挑戦することだ」と指摘している。

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