奈良県警の実弾窃盗誤認訴訟 初弁論で県側争う姿勢

奈良地裁へ入廷する原告側の弁護士ら=奈良市
奈良地裁へ入廷する原告側の弁護士ら=奈良市

奈良県警が拳銃の実弾を紛失したと誤認した問題を巡り、実弾を盗んだ容疑で人格を否定するような取り調べを受け、鬱病を発症して休職を余儀なくされたとして、県警の20代の男性巡査長が県に慰謝料など約710万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、奈良地裁(寺本佳子裁判長)で開かれた。

鬱病発症の警察官が訴える「冤罪」

県側は請求棄却を求めて争う構えを示した。詳しい主張は「追って行う」とした。

県警は1月7日、巡査長が勤務する奈良西署の拳銃庫で保管していた実弾5発の紛失を発表したが、7月15日に「誤認だった」と訂正。本来より5発少なく配分した帳簿の管理などが不十分だったため紛失と勘違いしたという。当時の副署長ら3人を所属長訓戒などの処分にした。

訴状などによると、巡査長は直前に拳銃庫の点検作業を担当したことから疑われたとみられる。2月28日~3月8日に長時間にわたる取り調べを受け、捜査員から「お前がやったのは確定してんねんから」「お前しかおらん。噓つくな」などと自白を迫られた。鬱病を発症し、同9日から9月半ばまで休職したとしている。

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