「ロシア軍の失策」身内から批判 米分析、敗走相次ぎ

ウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川を渡る台船を警備する兵士。奥はウクライナ軍の攻撃で損傷して修理中のアントノフ大橋(タス=共同)
ウクライナ南部ヘルソン州で、ドニエプル川を渡る台船を警備する兵士。奥はウクライナ軍の攻撃で損傷して修理中のアントノフ大橋(タス=共同)

ウクライナ軍が同国の東部に加え南部でも、ロシア軍が掌握していた集落を奪還する反攻を加速させている。露軍は後退を余儀なくされているが、米シンクタンクの戦争研究所は3日までに、露軍の従軍記者や識者らロシア内から、自国軍隊の組織的な失敗を批判する声が出ているとの分析を公表した。相次ぐ敗走に身内からも矛先が向けられているという。

ロイター通信によるとウクライナ軍は3日、南部ヘルソン州で軍事的に掌握が重視されるドニエプル川沿いを南下するなど、露軍から領地を取り戻す軍事作戦を加速させている。

要衝リマンの奪還に成功した東部だけでなく、南部でも「状況転換が加速している」(ウクライナ軍の広報官)とされる。

戦争研究所の1日の分析によると、露軍に従軍するなどして戦況を伝えるブロガーや露国内の識者から、前線への兵士の補充や物資補給を「適切な時に送ることができなかった露軍司令部の失策」が敗退の要因だとの指摘が噴出している。

露軍の官僚主義的な問題が背景にあると「公然と」批判が出ており、異例の事態となっているようだ。ただし、依然としてロシアのプーチン大統領が出した部分動員令が、戦況を好転させるとの楽観的な見方が、こうした識者らの間で根強いとしている。

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