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北ミサイル日本上空超え 過去最長4600キロ

北朝鮮が推定飛距離過去最長と思われる弾道ミサイルを発射したことを報じるテレビニュース=4日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
北朝鮮が推定飛距離過去最長と思われる弾道ミサイルを発射したことを報じるテレビニュース=4日午後、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

北朝鮮は4日午前7時22分ごろ(日本時間同)、弾道ミサイル1発を東向きに発射した。日本政府によると、ミサイルは青森県付近の上空を通過し、同7時44分ごろ、岩手県釜石市から東へ約3200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)外の太平洋上に落下したと推定される。推定飛行距離は過去最長の約4600キロ、最高高度は約1千キロに達した。浜田靖一防衛相は中距離弾道ミサイル(IRBM)以上の射程を有し、「火星12」と呼ばれるミサイルと同型の可能性があるとの分析を示した。

政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)で北海道と青森県を対象地域に指定、避難を呼びかけた。当初は東京都の島嶼(とうしょ)部も指定した。航空機や船舶などの被害は確認されていない。

北朝鮮が日本上空を越える形でミサイルを発射したのは7回目で、2017(平成29)年9月の「火星12」発射以来となる。21年1月にバイデン米政権が発足してからは初めて。韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮内陸部の慈江道舞坪里(チャガンドムピョンリ)付近から発射されたとみられる。

発射を受けて岸田文雄首相は4日午前、官邸で国家安全保障会議(NSC)を開催し、関係閣僚を集めて対応を協議。これに先立ち記者団の取材に応じ、「暴挙だ。わが国上空を通過させる形での弾道ミサイル発射は生命、財産に重大な影響を及ぼし得る行為」と強く非難した。

松野博一官房長官は緊急記者会見で、北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。その上で「国民の生命財産を守り抜くため、情報収集、分析および警戒監視に全力を挙げる」と強調した。自衛隊の対応については「発射直後から落下まで完全に探知、追尾していた」と述べ、被害が想定されなかったため、自衛隊による破壊措置などは実施しなかったと説明した。

北朝鮮は1日に日本海に向けて短距離弾道ミサイルを発射したばかり。9月25日、28日、29日にも短距離弾道ミサイルを発射しており、2日に1回という前例のない高頻度となっている。

北朝鮮のミサイル発射によるダイヤの乱れを伝える札幌市営地下鉄の掲示=4日午後、札幌市
北朝鮮のミサイル発射によるダイヤの乱れを伝える札幌市営地下鉄の掲示=4日午後、札幌市
北朝鮮のミサイル発射について報じる韓国のソウル駅にある街頭モニター=4日(AP)
北朝鮮のミサイル発射について報じる韓国のソウル駅にある街頭モニター=4日(AP)
北朝鮮が今年1月に実施した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
北朝鮮が今年1月に実施した中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した中距離弾道ミサイル「火星12」(コリアメディア提供・共同)
2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した中距離弾道ミサイル「火星12」(コリアメディア提供・共同)
北朝鮮のミサイル発射について取材に応じる岸田文雄首相=4日午前、首相官邸(鴨川一也撮影)
北朝鮮のミサイル発射について取材に応じる岸田文雄首相=4日午前、首相官邸(鴨川一也撮影)
北朝鮮のミサイル発射について会見する松野博一官房長官=4日午前、首相官邸(鴨川一也撮影)
北朝鮮のミサイル発射について会見する松野博一官房長官=4日午前、首相官邸(鴨川一也撮影)
今年1月に平安北道鉄道機動ミサイル連隊が行った検閲射撃訓練(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
今年1月に平安北道鉄道機動ミサイル連隊が行った検閲射撃訓練(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
日米韓が日本海で実施した共同訓練に参加する米原子力潜水艦(手前)と米原子力空母ロナルド・レーガン(奥)など=9月30日(韓国海軍提供・共同)
日米韓が日本海で実施した共同訓練に参加する米原子力潜水艦(手前)と米原子力空母ロナルド・レーガン(奥)など=9月30日(韓国海軍提供・共同)
2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(コリアメディア提供・共同)
2020年10月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル(コリアメディア提供・共同)
日本海で共同訓練する米原子力空母ロナルド・レーガン(手前)など日米韓の艦艇=9月30日(海上自衛隊提供)
日本海で共同訓練する米原子力空母ロナルド・レーガン(手前)など日米韓の艦艇=9月30日(海上自衛隊提供)

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