「平民宰相」ら襲撃現場、床にマークや説明板

東京駅丸の内南口の切符売り場付近の壁に設置されている、 「平民宰相」と親しまれた原敬が襲われた事件を記したプレート=東京都千代田区
東京駅丸の内南口の切符売り場付近の壁に設置されている、 「平民宰相」と親しまれた原敬が襲われた事件を記したプレート=東京都千代田区

日本で首相や首相経験者が襲撃され死亡した例は、戦後は安倍晋三元首相のみだが、戦前は6人が死亡している。このうち2人は現役の首相当時で東京駅で被害に遭っており、現場付近にはいずれも説明板などが設置されている。

爵位を持たない初の首相で「平民宰相」と呼ばれた原敬(たかし)は大正10年11月、東京駅で男に胸を刺されて死亡。風貌から「ライオン宰相」と呼ばれた浜口雄幸(おさち)も昭和5年11月、東京駅で撃たれて負傷し、翌年に亡くなった。

東京駅には、それぞれの現場の床に6センチ大の六角形のマークが埋め込まれ、近くには事件の概要を記した金属製の説明板がある。旧国鉄時代に設置されたとみられるが、その経緯についてJR東日本の担当者は「資料が残っておらず、設置日や詳しい経緯は不明」と話す。

犬養毅は在任中の昭和7年に「五・一五事件」で、同11年の「二・二六事件」では首相経験者の高橋是清と斎藤実が殺害されているが、現場はそれぞれ首相官邸や私邸だった。初代首相の伊藤博文は明治42年、中国東北部のハルビン駅で銃撃され死亡した。



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