角川会長起訴へ 元理事へ計約6900万円 五輪汚職

「KADOKAWA」会長の角川歴彦(つぐひこ)容疑者=9月5日午後、東京都千代田区(代表撮影)
「KADOKAWA」会長の角川歴彦(つぐひこ)容疑者=9月5日午後、東京都千代田区(代表撮影)

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之(はるゆき)容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=への贈賄容疑で逮捕された出版大手「KADOKAWA」会長の角川歴彦(つぐひこ)容疑者(79)について、東京地検特捜部が勾留期限の4日にも計約6900万円を提供した贈賄罪で起訴する見通しであることが、関係者への取材で分かった。角川容疑者は容疑を否認している。

特捜部は9月27日、贈賄罪でKADOKAWA元専務の芳原世幸(としゆき)被告(64)、同社五輪関連部署の担当室長、馬庭(まにわ)教二被告(63)を起訴。両被告の起訴の際、特捜部は、角川容疑者の共謀を認定していた。

KADOKAWA側が平成28~30年に高橋容疑者らに行った依頼(請託)について特捜部は、①大会スポンサーへの選定②協賛金額を3億8千万円以内にする③スポンサー契約の迅速化―など、複数項目にわたると判断している。

KADOKAWAは31年4月、組織委とスポンサー契約を結び、協賛金2億8千万円を支払った。その後、高橋容疑者の知人、深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で再逮捕=が代表のコンサルティング会社「コモンズ2」にコンサル料名目で支払いを開始。特捜部は計約7600万円全額を賄賂と認定した。約700万円分は贈賄罪の時効が成立している。

関係者によると、高橋、深見両容疑者は賄賂を受け取ったことを否定している。

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