パ・リーグは2日、今季最終戦で2位オリックスが5―2で楽天に勝ち、首位ソフトバンクが3―5でロッテに敗れたため、逆転でオリックスが2年連続14度目(阪急時代を含む)の優勝を果たした。オリックスの2連覇は仰木彬監督の下で達成した1995、96年以来26年ぶりで、パでは2018、19年の西武以来となった。
2年連続最下位からのリーグ2連覇は今季セ・リーグを制したヤクルトに続いて史上2チーム目。オリックスとソフトバンクは最終成績が76勝65敗2分けで並んだが、直接対決で15勝10敗と勝ち越しているオリックスが優勝した。
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リーグ優勝し、ペットボトルを握りしめながら歓喜する山本由伸とマウンド方向へ走るオリックスナイン=楽天生命パーク(撮影・斎藤浩一)
シーズン最終戦で敵地でも右翼スタンドはオリックスファンでいっぱい。首位のソフトバンクが逆転を許した一報を受け、六回の守りから投手がストライクを取った際にも拍手が湧いた。
勝利後、球場のビジョンでソフトバンクの最後の打者が打ち取られた場面が映し出され、マウンドへ向かってナインが走り出した。
中嶋監督「本当にこんなことが起こるのか」
最後の最後、奇跡的な幕切れで連覇をつかみ取った。オリックスが逆転勝ちを決めた数分後、ソフトバンクの敗戦で歓喜の瞬間が訪れた。必勝を期して計り知れない重圧がかかった中、中嶋監督が「最後まで諦めない」姿勢を植えつけた選手の手で宙を5度舞った。
「本当に感無量と言うか、本当にこんなことが起こるのかと信じられない気持ち。最後にここまでやれる選手たちを本当に誇りに思う。おめでとう」と感謝、祝福した。