61打席ぶり村上、最終戦で土壇場の「56号」

【プロ野球ヤクルト対DeNA】シーズン56号となる右本塁打を放つヤクルト・村上宗隆(投手・入江大生)=神宮球場(斎藤浩一撮影)
【プロ野球ヤクルト対DeNA】シーズン56号となる右本塁打を放つヤクルト・村上宗隆(投手・入江大生)=神宮球場(斎藤浩一撮影)

主砲としてヤクルトをセ・リーグ2連覇に導いた村上宗隆が、ついに記録を塗り替えた。61打席ぶりとなる今季56号本塁打を放ち、1964年に王貞治(巨人)がマークした日本選手のシーズン記録を超えた。

9月13日に55号を打った後の13試合で44打数5安打。打率はトップを維持しながらも、3割1分7厘まで下がっていた。2日の阪神戦を欠場し、首位打者を争う中日・大島の動向をうかがっていただけに、三冠王も確実にしたこの一本の意味は大きい。

「記録との戦いにいま挑戦できるのは僕だけ。その幸せを感じながら、自分ならできると信じて頑張る」。1試合複数本塁打はプロ野球記録を塗り替えて今季12度もマーク。2013年に60本を放ったバレンティン(ヤクルト)のプロ野球記録には及ばないが、04年の松中信彦(ダイエー=ソフトバンク)以来、8人目となる令和初の三冠王は確実だ。

王さんが歴代最多の通算868本塁打を積み重ねた当時と比べ、現在はデータ分析と投手の分業制が進んだ。「その中で本塁打を量産するのは、われわれの時代より難しい」と王さん。さらに今季はノーヒットノーランが多く達成されるなど、投高打低の傾向が顕著。そうした状況での本塁打量産はまさに快挙だ。

夏場に史上初の5打席連続本塁打を果たすなど、今季の成長には目を見張るものがある。

プロ1年目の宮崎県西都市での2軍キャンプで野村克也元監督と対面した際に「王さんの記録に並び、破れといわれた」という。その目標をプロ5年目で実現させた22歳は、今後どこまで成長してくれるのだろう。

ヤクルト村上が56号 王貞治超え、日本選手最多本塁打

会員限定記事会員サービス詳細