「4州併合」露議会が承認へ 南部でウクライナ反攻

ロシアのプーチン大統領がウクライナ東・南部4州の親露派勢力と調印したロシア併合に関する「条約」について、露下院は3日、批准を承認する。下院に続き、露上院も4日に承認し、ロシアは併合手続きを完了する見通しだ。一方、ウクライナは2日、ロシアが併合を宣言した南部ヘルソン州の2つの集落を解放したと発表。露併合は無効だとし、領土の奪還を続ける構えだ。

露憲法裁は2日、「条約」が「合憲」だとする判断を発表。これを受け、プーチン氏は同日、「条約」の批准承認に関する法案のほか、4州をロシアの連邦構成体(自治体)にすると定める国内法の改正案も下院に提出した。上下両院での審議は形式的な手続きに過ぎず、「条約」の批准や国内法の改正が圧倒的な賛成多数で承認されるのは確実だ。

一方、ヘルソン州当局者は3日、ウクライナ軍が州内の集落ミロリュボフカとアルハンゲリスコエを奪還したと発表した。ウクライナ軍の広報官は同日、「状況転換が加速している」と指摘。要衝リマンの奪還に成功した東部だけでなく、南部でも反攻が進展しているとの認識を示した。ウクライナメディアが伝えた。

タス通信によると、ヘルソン州を支配する親露派勢力の幹部も3日、ウクライナ軍の前進を認めた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日のビデオ声明で「われわれの成功はリマンに限らない」と指摘。今後も反攻を継続する意思を改めて表明した。

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