ブラジル大統領選 現職VS元職で決選投票へ

2日、ブラジル・サンパウロ州で報道陣に話すルラ元大統領(ゲッティ=共同)
2日、ブラジル・サンパウロ州で報道陣に話すルラ元大統領(ゲッティ=共同)

【ニューヨーク=平田雄介】南米ブラジルで2日、右派ボルソナロ大統領(67)の任期満了に伴う大統領選が実施された。選挙管理当局の発表(開票率96・93%)によると、左派ルラ元大統領(76)が得票率47・85%で首位、再選を狙うボルソナロ氏が43・7%で次点。3位以下は5%未満。過半数を獲得する候補は出ない見通しで、選管当局は、ルラ氏とボルソナロ氏による決選投票を30日に行うと発表した。

新型コロナウイルス禍で格差が広がり、ロシアのウクライナ侵攻後のインフレも深刻化する中、経済対策などが争点となっている。

ルラ氏は2003~10年の大統領在任中の貧困対策の実績を強調し、支持を集める。「この国から空腹をなくす」と訴え、景気回復のため積極的な財政出動を行う方針を打ち出した。

ただ、ルラ氏は大統領退任後の汚職事件で18~19年に収監され、負のイメージも付きまとう。ボルソナロ氏は、ルラ氏を「囚人」と呼び、反汚職を訴えた。

ボルソナロ氏は、奔放な言動から前米大統領になぞらえ「南米のトランプ」と呼ばれる。トランプ氏は1日、ボルソナロ氏への支持を表明する動画を交流サイト(SNS)に投稿した。

ボルソナロ氏は、低所得者向けの補助金支給を強化したが、世界で2番目に多い68万人超の死者を出した新型コロナ対応などを批判されている。

会員限定記事会員サービス詳細