カッパ新社長「情報資産の扱いに問題あった」

記者会見で質問に答える「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの山角豪新社長=3日午後、東京都中央区
記者会見で質問に答える「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの山角豪新社長=3日午後、東京都中央区

回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトは3日夕方、社長だった田辺公己容疑者の辞任を受けて東京都内で緊急の記者会見を開いた。同日付で新社長に就いた山角豪氏は、競合企業の営業秘密を自社に持ち込ませないための取り組みが社内で不足していたと述べた。同社は令和4年3月期通期まで2期連続で連結営業損益が赤字となるなど苦戦が目立っており、今回の不正競争防止法違反事件が企業イメージを損ない業績に悪影響を与える懸念もある。

「どのような経緯で(競合企業の営業秘密を)入手しようとも、大きな問題であるという認識は当時持たなければならず、そのような教育が不足していた。会社の情報資産の取り扱いについての問題があった」

会見で山角氏はこう反省の弁を述べた。再発防止策として、不正競争防止法についての理解や営業秘密の管理を徹底させるとし、専門家による研修に加え誓約書の提出を求めるなどの取り組みを進めるとした。

今回の事件の背景として回転ずし業界の過当競争を指摘する声も聞かれる。これについて山角氏は「競争環境が激しいのは事実だが、それが今回の事件の背景にあったとは認識していない」とするにとどめた。

社長が逮捕され、法人としても書類送検される事態となり、客離れなどにつながれば低迷する業績にさらなる打撃となりかねない。

カッパ・クリエイトの4年3月期通期の連結営業損益は21億円の赤字(前期は15億円の赤字)で、4年4~6月期の連結営業損益も3億5千万円の赤字(前年同期は10億円の赤字)と厳しい。山角氏は「(他社の)営業秘密の社内への持ち込みを二度と起こさないための対策を徹底していくことで、利用客や株主など関係者からの信頼を回復していきたい」と訴えた。

事件について、山角氏は「あくまでもカッパ・クリエイトの社内で起こったことで、カッパ・クリエイトの中でしっかりとした対策が取られていなかった」と語ったが、同社を傘下に持つ外食大手コロワイドの対応も注目される。

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