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産経抄

10月3日

秋風が吹くのを待っていたかのように、あの人もこの人も彼岸に旅立たれた。今日も含めてこの1週間、安倍晋三元首相の「国葬」をはじめ、小欄では5回も鬼籍に入られた方々にまつわるあれこれを書かせていただいている。このお二人もはずせない。

▼アントニオ猪木さんと武村正義元官房長官は、平成のある時期、党は違えど同じ国会議員として活躍し、不思議な共通点がある。猪木さんは、国会議員になった翌年、外務省の反対を振り切ってクウェートに侵攻した直後のイラクに飛び、クウェートから拉致された日本人人質の解放に成功した。

▼武村氏も衆院当選2回の身で、新党さきがけを立ち上げ、細川護熙政権で官房長官となる。二人とも因習と当選回数がモノを言う永田町では、異端の存在だった。もう一つ、北朝鮮と浅からぬ因縁を持っていたのも共通している。

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