死者数を125人に訂正 サッカー場暴動 インドネシア

1日、インドネシア東ジャワ州のサッカー場から運び出される男性(Antara Foto/Ari Bowo Sucipto提供、ロイター=共同)
1日、インドネシア東ジャワ州のサッカー場から運び出される男性(Antara Foto/Ari Bowo Sucipto提供、ロイター=共同)

【シンガポール=森浩】インドネシア東ジャワ州マランのサッカー場で1日夜(日本時間2日未明)、プロサッカーリーグの試合後に暴動が発生し、インドネシア国家警察は2日、125人が死亡、多数が負傷したと発表した。死者数をめぐっては東ジャワ州政府が当初、174人としていたが、警察がこれを訂正した。ロイター通信は「世界の競技場で起きた最悪の惨事の1つ」と報じた。

地元メディアによると、試合はインドネシア第2の都市スラバヤの「ペルセバヤ・スラバヤ」が地元マランの「アレマFC」を3対2で破った。ホームのアレマFCが敗戦したことに怒ったサポーター約3千人が試合終了後に暴徒化してピッチに乱入。治安部隊が鎮圧のために催涙弾を発射した結果、サッカー場内がパニックとなった。

混乱から逃げようとした観客が一つしかない出口に殺到して転倒。犠牲者の多くが圧死したり窒息死したりしたとみられる。

試合には日本人選手2人も出場。ペルセバヤの山本奨(しょう)選手(25)が決勝ゴールを決め、アレマの山口廉史(れんし)選手(30)も後半途中から出場した。両選手を含めて邦人に被害はないという。

インドネシアではサッカーの試合をめぐってサポーター間の衝突が多発しており、多くの試合で治安部隊が厳重な警戒に当たっている。インドネシアのジョコ大統領は2日、「犠牲者に深いお悔やみを申し上げる」と述べ、安全策が示されるまで当面、リーグ戦の中止を要請した。

サッカー界では過去には、1989年にイングランド協会(FA)カップ準決勝のリバプール対ノッティンガム・フォレスト戦で、満員の観客が折り重なって倒れ、サポーターら97人が死亡、800人近くが負傷する大惨事が起きている。

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